1.ラグビーリーグとは何か
ラグビーをお好きな方なら、おそらく世界には「リーグラグビー」
と呼ばれる、我々が知っているラグビーとは違うルールの競技が
存在していることをご存知の方も多いと思う。ところが日本には
この「リーグラグビー」に関する情報が極端に少なくて、なかなか
その実態をつかむこともままらないのが実情だ。これは私がリーグ
に興味をもち始めた10年以上前からそれほど変わってはいない。
しかしこの「リーグラグビー」、豪州ではとても人気のある競技で
あり、また英国やニュージーランドなどでも盛んに行われている。
そこで我がダイスポ・ラグビーでは、この知られざるスポーツに
スポットライトをあて、少しでも多くの皆さんにリーグに対する興味
をもっていただきたいと思う。
なお、以後はこの競技を「リーグ」と呼ぶことにする。また我々が
通常目にしているラグビーは「ラグビーユニオン」と呼ばれている
ので「ユニオン」と書く事にする。
2.リーグのルール
簡単に言えば、リーグは次のようにまとめることができる。
・攻撃と守備が分かれている
・ラック、モール、ラインアウトなどが無い
ユニオンでは、キックオフ→ボールの支配、攻撃(ラン、パス、キック)
→ボールの連続支配(モールorラック)から攻撃の継続を図り、トライ
を取るという大まかな流れがある。そしてリスタートはスクラムか
ラインアウトだ。ところがリーグにはこのうちモール、ラック、そして
ラインアウトが無い。攻撃側は6回のアタックが許されており(フット
ボールのダウンを思い浮かべていただきたい)プレイヤーがタックル
されても、そこからまた即座に攻撃が再開されるのである。だから
ラックのような密集におけるボールの奪い合いは発生しない。
そして6回の攻撃を終えると、今度は相手側の攻撃に移る。つまり
リーグとは、ユニオンにアメフトの要素を加えたようなものだとここ
ではご理解いただきたいと思う。
試合の流れがスムーズになり、パスとラン、そしてタックルの激しい
攻防が繰り替えされる。分かりにくい密集プレーが無く、非常にシン
プルかつスピーディな試合運びがリーグの最大の特徴だ。
詳しいルールについては、またユニオンとの違いを比較しながら
後述する。
"The Code War リーグとユニオン"
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